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方針

2023年02月14日上司は部下が育てる

 上司が部下を、或いは先輩が後輩を育てるということは、当たり前なのですが、一方で、標題はその逆の側面もあるということです。

 端的に言えば、このブログでも言及したフォロワーシップ(2022.11.4 フォロワーシップ、2022.12.8 フォロワーシップ その2)ですが、もう少し突っ込んで記載すると、こんなことを意識したら良いのではないかということを、以下に記載します。

 先ず組織は一人では成り立たないし、目標に対して意図するところを共有した組織でなければ上手く運営できない、という前提に立たなければなりません。このとき、意図するところ(方針、方向性、戦略、手段、取り組み姿勢、指導等)に関して、上司や先輩が十分にその具体的方策を持って、語れるのか/指示ができるのか/やって見せられるのか、ということが課題となり得ます。

 中には単にやらせるだけで、具体的な指示もなく、やった内容に感想しか言わず、きちんとしたフィードバックもない上司や先輩も居るかもしれません。また、優秀な上司や先輩であっても常に傍らに居る訳でないので、各部下や後輩の微に入り細に入りまで目が行き届かないことは言うまでもありません。それでも何れは次のステップに進めるよう、個人的にも組織的にも成長しなければなりません。

 そんな時に、目標に対する意図を部下や後輩が汲み取って、指示、指導を受けなくても、自分がどう考えてどう行動するか(行動したか)を上司や先輩に伝えることで、指示や指導の至らなかった部分を他の部下や後輩には修正してもらうように促すという流れを意識することが必要です。また、新しい改善のアイディアや客先への提案などは、積極的に上司や先輩に行うことで、彼らが気付かなかったことや業務に対する積極性をボトムアップで働きかけるという流れもあります。

 言葉は悪いのですが、やり方の工夫、例えば自分の前向き感と出しゃばり過ぎない姿勢があれば、それほど優秀でない上司くらいなら同等の立ち位置で物事に当たり、さらには上司の成長を促すこともできなくはありません。時間は掛かるかもしれませんが、考え方ややり方一つで、組織は変えられます。

 もちろん不満を抱え込む前に相談していただくとともに、言われっ放し、受け身での仕事を少しでも変えていく、前向き感あるやり方で取り組むようにすれば、上司や先輩とともに組織の仕事の流れも変わっていくと思います。



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