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方針

2023年02月07日守・破・離

 全社戦略説明会に関連してもう一つ。

 1月の人事制度の中で、来年度は社員の皆さん全員に「チャレンジ」というキーワードで個人目標を立てていただく話がありました。

 ところで、日本の伝統的な芸能や武術の世界では、標題の言葉が使われます。

 その道を極める成長段階を表したもので、基本の型を身につけ(守)、基本を応用展開・改良し(破)、学習や経験を統合して超越し独自の世界を打ち立てる(離)の3段階を言います。

 会社組織では、先輩や上司から実務を学び、経験を積み、任せて大丈夫の信頼を得る自立の完成(守)、積極的に改善提案ができかつ実行でき、現状の自分に満足せず殻を破り続ける自律の成熟(破)、どんなミッション、どんな立場・環境でも協調しながら悠然と自分で仕事・事業を作り出せる自導の会得(離)と言えます。

 これらの人は、それぞれ優秀者、変革者、創造者とも言い替えられますし、与えられた枠の中でそれぞれの立場で上位を目指し、次の段階を目指すことがチャレンジ(挑戦)とも言え、この精神は今に始まったことではなく、日本の伝統にも根差したものと言えます。そして、会社を通じてさらにもっとやりごたえのあるチャレンジは、その先にもあると思っていただければ良いと思います。

 チャレンジの結果は失敗かもしれませんが、それを咎めるより次の糧にした方が建設的です。何よりも成功の反対は、失敗ではなく「挑戦しなかったこと」です。

 失敗は成功までの一つの過程に過ぎませんし、失敗によって得た経験知は成功までの土台となり、大切な資産となります。失敗を恐れて挑戦しないことは、後悔を重ね、機会損失を繰り返すことに繋がります。

 最後に発明王トーマス・エジソンの言葉を記します。

 「私は失敗したことがない。うまくいかない1万通りの方法をみつけたのだ。」

参考:『働き方の哲学』、村山哲、ディスカヴァー・トゥエンティワン



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