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方針

2023年02月02日ミドルダウン&ミドルアップ

 1月に行われた全社経営戦略説明会に関連するお話を。

 会社では、状況、情報の共有と戦略の実施が重要ですが、それを具体的に進めるには、中間管理職層(中間管理職としての一般管理職/特別管理職)の活躍が欠かせません。

 ところで、トップダウンというと、どのようなイメージが浮かぶでしょうか?

 正しい判断や方針の下で、スピード感を持って実践に移すには最適かもしれませんが、ある種の独裁性のおそれや納得感の欠如を心配すべきかもしれません。もちろんトップにはそれだけの責任が伴うのですが、関係者が皆トップの顔だけを見て、自ら提案も判断もし難くなるようでは、組織運営上必ずしも良いことばかりではないと思われます。

 それと対照的な言葉として、ボトムアップがあります。

 この際のボトムをどの階層まで考えるかは場合によりますが、現場を良く知る、客先との関係で最前線に立っているなどの背景があって、改善や施策提言などができて、それをきちんと評価しつつ、洗練された形で実践に移すというプロセスが必要で、むしろ目的の発散やスピード感の欠如を心配すべきかもしれません。これには組織の風通しの良さ、前向き感や主体性のある担当者が必要で、ちょっとしたことでも言いやすい又は耳を傾ける文化も欠かせないと思われます。

 トップダウン、ボトムアップどちらもあって然るべきとは思いますが、ここにさらにミドルダウン&ミドルアップを加えたいと思います。中間管理職層(ミドル層)が、トップもボトムも両方の意向や考え方、背景などが分かりやすいことを利点として、両方の役割を負って各々の職位を生かして会社を切り回す、トップダウンやボトムアップの際の良きトランスレータにもなる、こういった動きをしていただけるようになれば、組織は非常に強くなると思います。

 もちろん、この層の方々は単に間に入るだけではなく、実施者の一面を捨て去ることはあり得ないので大変ですが、少しでも経営や現場に近いところで、不十分さ、フィードバック状況等をいち早く感じ取れる利点もあると思います。

 まさにその層に当たっている方々、如何お思いでしょうか?

 それだけでなく、今後その層に登る方々、その層は過ぎたかもしれないがその層がどう動いているかを注意すべき方々も、そんなことを意識しながら、業務を行っていただけると、さらに取り組み方が良くなるかもしれません。



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