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方針

2022年09月01日新種発見

 8月19日、新江ノ島水族館で展示中のダイオウグソクムシの中から新種が見つかり「エノスイグソクムシ」と名付けられたという記事がありました。ダイオウグソクムシは世界最大のダンゴムシの仲間で、深海に生息しています。

 飼育していた学芸員も新種とは気づいておらず、死んで標本となった個体で台湾の研究者が遺伝子情報を調べたことで発覚したとのこと。8月22日もメキシコ湾でダイオウグソクムシの新種が発見されたとのニュースがあって、所詮外見はでかいダンゴムシなので、区別はかなり難しいのかもしれません。

 2年ほど前には、鹿児島市の「いおワールドかごしま水族館」で飼育されていた「トンガリサカタザメ」(といってもエイの一種)が開館以来23年もの間展示されてきましたが、実はそれが新種であることが判明したこともありました。この新種「モノノケトンガリサカタザメ」と命名されたのですが、発見したのは高知県の黒潮生物研究所研究員の方だそうです。

 このように、案外水族館でも外部からの指摘で新種が発見されることもあるみたいです。

 さらに5年ほど前には、実は日本でよく食べられているサザエが、学名が付けられていないということが明らかになり、従来の中国産のサザエとは別の学名を付けることで、新種として認定された事件?がありました。正確に言うと中国産のサザエに、誤って日本産と中国産の2重に学名が付いていたのですが、岡山大学の准教授がそれに気が付き新しい学名を付けて正したということで、これは素晴らしい功績かと思います。

 これらについては、当たり前と思っている状況に疑問を持たないと、以上のように新種が発見されなかったということだと思います。

 私たちの身の回りでもこのような姿勢で臨むことで、新たなことが見えてくることはあるのではないかと思います。さらには、そのことに実際に声を上げたり、行動したりすれば、真実やあるべき姿に近づけるのだとも思います。

参考:ダーウィンが来た!生き物新伝説「夏スペシャル 新種発見!身近に潜む大スクープ」、2022.8.18放送 他



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