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方針

2024年02月06日情報アクセスの落とし穴

 前回のブログで、情報の偏りの弊害の話(2024.2.1 フィルターバブルとエコーチェンバー)をしました。

 何れも自分の都合の良い(見たい、信じたい)ものをベースに、それに即した情報に意見や思想が偏っていくことへの警鐘のような話でしたが、これを防ぐ簡単な方法は、様々な情報や意見に触れることです。

 今の便利なネット社会では、自分の欲しいと思える情報が簡単に手に入るという背景があり、自分が興味のない情報には触れる必要がないかの如く、生活することも可能です。以前であれば、情報入手の方法は、テレビ/ラジオ、新聞、雑誌などのマスメディアしかない時代が長きに渡っていましたが、それらがなくても特に問題がないという人も多く居られると思います。

 これらの情報源では、テレビ/ラジオであれば、ある種の垂れ流しも含めて様々なニュースに触れる機会を持つことになり、新聞や雑誌であれば、見たい記事以外にも、記事の一覧性等があって、目的とはしなかったけれども感心を持てる記事にも目を通すことになります。目的の記事等だけを入手するという観点では、非効率ではあるものの、その代りに様々な情報に触れることができる(強制される)という観点で、ネット情報よりも情報の偏りが少なくなるという利点があるのではないかと思います。

 もちろん、ネット情報においてもニュース等でつい興味のなかった他の情報までも見てしまうことがないとまでは言いません。しかしながら、簡単に情報発信ができるが故に、質の悪い情報が流布することもありますので、注意が必要です。

 では、テレビ、新聞がいつも正しいかというと、物事の一面のみを切り取ったり、視聴率や購読数を意識した、意図的な取り上げ方をしたりというようなこともあって、その精度という点では、ネット情報と変わらない側面もあると思います。

 効率一辺倒ではなくいろいろな情報に触れることが重要で、それに触れる際にも“本当の”真実は何か、如何に多面的な考え方があるかを意識しながら、それらの生かし方を誤らないようにしたいものです。



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