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方針

2024年01月25日ダーウィンの言葉

 過去のブログ(2024.1.11 リーダーシップの変遷)において、「強い恐竜ではなく変化に対応できた種が生き延びたのは、変化への追従性…」という文言を記載しましたが、この元となる言葉は、進化論で有名なチャールズ・ダーウィンの言葉とされる、以下のものです。

 「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き残るのでもなく、唯一、生き残る者は変化できる者である。」

 この変化できる者が身に付けているであろう適用力は、ビジネスの世界において重要視されることがよくあります。その例として、長きに渡り生き残る、料理店、食品、お菓子等も時代の嗜好やニーズに合わせて、少しずつ変えていくことを厭わない側面も持ち合わせていると言われます。とすれば、これらを踏まえると、変化させないことも含めて、ただ変化すればいいという訳ではないことが分かります。

 ここで、そもそもダーウィンの進化論では、生き残った者は環境に合わせて進化した者ではなく、変化した者の中で環境に適応した、ある意味「運の良い」種が生き残ったとされます。即ち、全面的に目的に合わせた進化がないとまでは言えないかもしれませんし、大半は突然変異して変化したために生き残れなかったと思われるものの、運良く環境に適応できた者が生き残れた者だと思われます。具体的に言い換えると、キリンは高い木の葉をたべるために首を伸ばしたのではなく、結果的に首が長くなった種が環境に適応して生き残ったと考えるのが正しいと思われるということです。

 以上を踏まえると、ダーウィンの言葉を正確に別途(経営等に)生かそうとした場合に、その字面のみでの話「変化に対する適応力が大切だ!」では不十分で、進化論のごとく運任せで生き残るか否かにならないように、少しでも変化させる部分を見極め、さらに変化させる方向性もきちんとした判断を持って行うことが必要だと思っています。

 良い言葉とされるものも、本当の意味を大切にして、いい加減な解釈をしないことと、使い方を間違えないようにすることは、いつの時代にも重要なことだと思います。



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