方針
2024年01月18日人を遺すといえど
過去のブログ（ 2023.12.26 何を遺すか）で「財を遺（のこ）すのは下、仕事を遺すのは中、人を遺すのは上」という明治の政治家、後藤新平氏の言葉をご紹介しましたが、実は残した言葉としては正確ではありません。正確には、幾つかの種類があるようですが、以下のような感じです。
「財を遺すは下 事業を遺すは中 人を遺すは上なり されど財無くんば事業保ち難く、事業無くんば人育ち難し」
ここで足されている部分を、私なりに言い換えると、「そうは言っても、金がなければ事業（仕事）も続けられないし、事業（仕事）がなければ人も育てられないんだよな」という愚痴っぽい感じでしょうか。
衣食住足りてこそ生きていけるのと同じように、人を遺すにも本音を言えば条件が必要だという話もしていることで、偉人が急に身近な人にも感じられるようです。
だからこそ、仕事も頑張って受注残を持てるくらいになり、自己資本比率を高めて安定経営を目指すことも伴わないといけないということでしょう。数値目標を示す経営計画等も実感が持ちにくいかもしれませんが、シミュレーションを伴うケーススタディを行うことで、人件費等の経費が増加することを踏まえると、キレイ事だけではないことが分かってきます。
もちろん今働いている方々が一番大事ではあるのですが、社員に世代差がある中で、若い世代の方々が何れ中心になる時代がやってきますし、この後に当社に入社される方々も居られます。社員の皆さんにはご家族、ご親族も居られますし、地域や当社と取引がある全ての方々に無関係では居られないことも意識し、当社が持続的に発展しながらどう貢献できるかを考えて、協力して事業をしていきたいものです。
また遺すべき人が続かなければ事業も財も続かないということもあって、これからの学卒新規採用シーズンを前に、どうか働く仲間を増やすことについても、合わせてご協力をお願いします。
