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方針

2023年10月31日見える視野、景色の違い

 相手との立場が違うと発言や対応の仕方が異なることは、概ね想像が付くと思います。

 「子どもの喧嘩に親が出る」とは、よく親への非難の言葉とされますが、子供の世界と親の世界では見えている景色や背景が違うということもあって、できる限り子供の世界の中で解決することが良いとされる話でもあります。

 大人になっても、子供レベルの諍いを行う人は少ないと思われますが、それでも全くないわけではありません。案外そこに気が付かないで、憤まんを持つ人も居られます。そもそも子ども相手に大人が真剣に喧嘩しないように、喧嘩をするためには(必ずしも役職がということでもなく)立場が優位であったり、上であったりする人の方が、相手方の立場やレベルに合わせないと喧嘩にはなりません。例えば、圧倒的な優位差があれば、相手からケンカ腰に吐き掛けられた言葉に対して「だから何」と応えるだけです。

 だからこそ普段の憤りに対しても、どれだけ自身が精神的に優位に立ち、視野を広く、悠然と構えられるかによって、喧嘩にもなるし冷静な対応にもなるし、上手くすれば時期を見た創造的な解決にも向かうものです。

 そういった構え方ができなければ、人間関係を壊さないように問題解決を図ることができ難いので、普段から納得ができないと思えることがあった場合に、どう冷静に反応し、その後に淡々と物事を進め、解決するか(納得するか)ということが大切です。例えば、泣き寝入りや立場の優位性を利用した取引は、簡単に看過してはなりませんが、その解決(納得)をどのようにするかは慎重にしなければなりませんし、自分が思ったようにならないことについても、その場の感情に流されることなく、沈着冷静に対応しなければなりません。

 会社であれば、担当、一般管理職、特別管理職、役員それぞれの同じレベルで解決すべきものも多くあると思います。社外との関係ともなると、顧客か取引先かに応じて、相手より上/下のクラスでずらして対応することもありますし、それが冷静な解決への道となる場合もあります。

 しかしながら、社内外のどのような相手であろうとも、卑屈になることなく、尊大になることもなく、できる限り広い視野で見える景色に基づいて、悠々と対峙して、今言うべきか(適切なタイミング)、どう言うか(感情に任せない)などを踏まえて、最適な回答や対応を行うようにすると、自分自身も周りとの関係も上手くいくことが多くなると思います。



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