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方針

2023年10月17日DX推進について

 DX推進というととても大変なことを考えるようなイメージですが、この間の業務に関わる技術進歩は気が付かないうちに身の回りにやってくることでもあります。

 かつて手書きであった書類・資料作りを活字化し、それをワープロ、PCワープロソフトで行えるようにし、そうしてできた電子データを、今やDB化しシステムで利用できるようになっています。キーボードでの入力も、手書きや音声での認識率が高くなれば、さらにそれに取って変わる部分も多くなるでしょう。

 世に話題のAI技術も進歩を続け、文章作成能力だけでなく、要約や新たな提案すら行うことが普通になり得ています。画像、映像の認識も同様で、その獲得に当たっても人間自らがその場に居なくても、ドローン、スマートグラスやスマホまでも使い、高速デジタル回線(5G)を用いて共有することも可能となっています。また、それらの情報分析や整理も、AI技術の助けを得ることもできるようになりつつあります。

 そうしてできる文章や資料は、もはや紙ベースである必要もなくなり、認証、承認もデジタルベースで行えるようになってきています。そうして必要な時に必要な情報を、デジタル技術を使っていつでもどこでも取り出せることから、現物照合からインストラクション、教育、育成を簡単に行うことができるようになります。これらを踏まえて、安全、品質、信頼性が向上することで、私たちはより人間がリアルタイムに行うべき仕事に傾注できる可能性が高まります。

 もちろん今でも、例えばローカル5G導入前に、スマートグラス、タブレット等の機器で、現通信環境やスタンドアローンでどこまでできるか(予め撮影済みの素材や新たな作業状況の撮影物を教育/インストラクション素材として手軽に使えるか、手書き文字がどこまで正確に記載できAI等で編集、要約処理されるかなど)を検証できます。

 このように、周りの進歩を追いかけていくイメージではなく、自分たちがやりたいと思えることを少しでも先んじて行うようにすることができます。冒頭の「気が付かないうちに身の回りにやってくる」というより、普段からの不便、不満、不自由等々を何とか解決できないかという現場に即した要求の中から、いち早く身近に手繰り寄せることが重要です。

 「ガリバー旅行記」での「必要は発明の母である」という言葉は、DX推進を目指す現代にも通じるものだと思いますが、先ずは「こんなことができたらいいな」「ここまでならできるな」から始めましょう。



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