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方針

2023年10月03日拙速主義

 以下は、安全、品質、コンプライアンス遵守の観点での配慮がなされていることを前提にしていますので、ご了解ください。

 何かを行う時に、基本的に時間を掛ければ完成度は高くなります。ただし、より正確に言うと、最初に概ねの構想(事前準備)を行うのに時間と労力が掛かり、その後に時間と共に完成度が高くなり、ある程度の完成度になると、真の完成までに至るのにより時間が掛かるのが一般的です。

 この時に行う例として、資料作成とすると、本当に完成を見るまでに、それが正しい方向性を持って作られているかを確認することが重要で、その意味では、早く完成させて確認を受けることよりも、ある程度の完成度で確認を受ける方が合理的です。

 スピードを優先して対応する考え方を拙速主義と呼びますが、早くやってもそれが目的と異なると何の意味もなく、真の拙速主義には、ある程度の完成度(場合によってはかなり入口に近いところ)で確認を受けるまでのスピードを優先することに重要性があります。

 確かに何度も確認を受けることに抵抗感があるかもしれませんが、結果的にそれでより早く真の完成に近づくなら、やはりそれをやるべきです。因みに、このことは現業における、真に安全・品質を意識するSTOP活動に似たところがあります。

 ただし、確認の仕方には工夫ができます。例で言えば、ごく初期の確認や細かな確認は、身近な先輩や上司に、大きな方向性や完成への配慮が行き届いているかの確認は、さらなる上司に、といった具合です。

 開発、導入案件であれば、定期報告で問題ない場合もありますが、節目に相当する出来事があった場合には、それを遅滞なく報告することが重要です。もちろんそれらの継続に影響を与える重大事があった場合も同様です。

 その他、営業報告、対外交渉の場合には、訪問、交渉するステップごとに簡単に報告を、良きにつけ悪しきにつけ想定外(想定以上)になれば確認・相談を、時間遅れなく行うことが大切です。これらも事の大小によって、報告や相談の程度を上司等と調整して、自分だけが抱えないこと、それをいち早く行うことが拙速主義の要諦だと思います。



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