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方針

2023年06月22日客観的スピード感

 工程のない仕事はないことはお分かりでしょうが、その工程は顧客要求から決める場合もあれば、当社が決める場合もあります。

 前者は、余裕のあることは大体少なく、仮に余裕があったとしても、様々なトラブル等により余裕がなくなっていくことが多いと思います。それでも、契約で決められる納期を守るために工程は常に最新化され、それに基づき様々に工夫し実行されて何とか納期を迎えることが多くあります。もちろん、自分たちの努力虚しく期ズレなどで予定通りにいかないことがあることはご存じの通りです。

 一方、後者は商品・サービス提供や技術投資、社内システムの導入などがそれに当たり、消化する予算の都合はあるものの、余裕ある工程を引きがちで、それでもなお外乱等により守られないことがあるのが実態ではないかと思います。前者との大きな違いであるお客様が見えないということですが、そのような工程の立て方で良いかを考えてみましょう。

 特に商品・サービス提供について言えば、その先にあるお客様が具体的に見えてきた途端に、ゆっくりとした工程ではなくなるのではないでしょうか? 即ち、お客様(社内であれば、社員の皆さん)がその商品やサービスを待っているという意識が極めて重要だということが言いたいことです(市場競争が激しければ、他社に出し抜かれるかもという意識を当然持つでしょう)。見えないお客様に対して、その見えないことを良いことに市場に又はお客様直接に商品やサービスを提供できないことは、企業の姿勢として存在価値が疑われると言っても過言ではありません。

 どこにお客様が居るか分からないというなら、商品やサービスの提供準備が十分にできる前に、HP等で市場に問いかけるくらいの姿勢が必要ではないかと思います。場合によっては開発の方向性のヒントをもらえるかもしれませんし、魅力のないところに時間を費やしていることが分かるかもしれません。

 これらの取組みのスピードを決めるのは、第三者であるお客様でありますし、それが見えないことに甘えないで、少しでも早く市場に問いかけ、少しでも早く提供できるようにする姿勢が大切だと思います。



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