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方針

2023年06月01日再生可能エネルギー課題

 再生可能エネルギー(風力、太陽光)を嫌っていませんが、幾つかの切り口で課題を挙げられており、知る範囲でご紹介したいと思います。安定的な常時発電不可、再エネ賦課金高騰等の問題については、他でも散々述べられていますので除きますが、それでも既にご存じのものはご容赦ください。

●太陽光発電
・CO2を吸収する樹木等を設置時に伐採することが行われることがあり、また木々がなくなることによる土砂崩れ、水害発生などが発生するとともに、景観、生態系が悪化する。
・太陽光パネルの購入先の大半(80%ほど)が中国であり、希少金属の産出地であるウィグル自治区では人権問題が取り沙汰されている。
・太陽光パネルが太陽に晒された場合に、相当の発熱量になる。都会では温暖化に寄与すると考えられる。また、反射光トラブルのリスクがある。
・太陽光パネルは太陽光下では常時発電するので、外部から遮断できず、消火放水時や水害時に近づくと感電の危険性が高い。
・太陽光パネルの廃棄方法は、今のところ不燃物処分であり、特に大量廃棄が懸念される年は2030年問題とされている。

●風力(陸上)発電
・設置時に伐採する木々の量は、太陽光よりも少ないが、それでも点在する風車が景観に及ぼす影響は少なくなく懸念される。
・鳥類(渡り鳥等)の衝突、生息地放棄、移動の障壁など生態系に係る影響がある。
・風車の回転時に発する低周波音が与える健康被害が問題になることがある。
・風車が自衛隊のレーダーに影響を及ぼす懸念があり、ミサイル探知が遅れる可能性がある。
・設計よりも短期間で、予期せず倒壊する風車がある。

 最近では発電事業者として外国(中国)資本が入っていることが問題視されることがあり、発電設備の近くに自衛隊基地があるなど、自国防衛に対する懸念が指摘されることがあります。また、新電力事業者が倒産する、依然として電力料金が上がり続けるなど、当初のもくろみと大きく異なる様相も呈していることもあります。

 こうしてみると、再エネとは言え、それなりのデメリットもあり得て、それらを含めてエネルギーセキュリティを踏まえた電源のベストミックスを考えることが必要だと思います。
 



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