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方針

2023年05月25日本当の目的を達成する

 当社の資料作成能力は、私が知る限りでも随分向上しているのではないかと思います。

 ところで、資料自体をキレイに作成することはベターですが、その資料作成の過程で本当にすべきことは何か、本質的な取組みは何かをしっかりと詰めることが本当の目的だと思います。

 取り分けインシデントや不適合に対する原因分析から再発防止に至る説明資料については、それぞれの検討項目の本質はどこにあるかを踏まえなければ、真の再発防止に繋がりません。

 そもそもマニュアル(手順書)を遵守しないことは論外ですが、ではマニュアルやルールにあることが全てであると考えることが本当に正しいのか、という点に関しては、状況に応じて良く振り返る必要があります。改正が一切行われないマニュアルがないように、基本的な取組み姿勢から始まって、マニュアルの行間やノウハウなどに含まれる考え方を踏まえ、本当に安全、高品質に作業を行うためにはどうあるべきかを、危険感受性を高くして、時には立ち止まり、判断し、或いは上長に報告することが必要なことを忘れてはいけません。

 ましてや、マニュアル等の書類を見るだけで、3現主義(現場、現物、現実)や5現主義(+原理、原則)に基づく確認、思考、行動を実施しないのは、あるべき姿ではありません。そもそもこれまでのSTOP活動やThink活動でも、その精神は表れていたと思います。

 さらには、原因の本質を取り除く対策は何かを考え、それを実施すべきであって、そのために、全ての関係要件を踏まえた上でのカイゼンを提案すべきでしょうし、そのことが「たとえ躓き、転んでも、ただでは済まさず、起きない」の精神の表れだと思うのです。

 それができるのは、やはり現場を最も知る当社であって、さらにはそれが提案力の向上と売上に繋がり、客先からの信頼と他社との差別化を増すことになると思います。



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