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方針

2023年01月05日惚れて通えば千里も一里

 スマホはおろか携帯ですらない時代、熱烈な恋愛の最中は、距離の壁よりもただただ1分1秒会っている時間を大切にするような、そんなシンデレラエクスプレスが流行った時代(古い!)がありましたが、ご存じでしょうか?

 恋愛の熱意と同様、仕事でいろいろ工夫したり努力したりを長丁場で続けていく原動力になるのは、やはり「仕事が好きだ」ということです。仕事に惚れてしまい熱意を持てれば、苦労と見えることでも苦労ではなくなり、工夫や努力もできるというものです。

 それはさておき、「私なりの努力」と「誰にも負けない努力」とには大きな差がありますが、より大きな成功を収める人はやはり「誰にも負けない努力」をしているのだと思います。

 決して、これを皆さんに強要しようという話ではなく、これを「熱意」と置き換えて考えることとして、「能力」「熱意(努力)」「考え方」という3つの要素で、人生や仕事の結果を決める方程式がつくれるのではないかと考えたのが、今年亡くなった稲盛和夫さんで、それを次に挙げる式で表しています。

 人生・仕事の結果 = 考え方 × 熱意 × 能力

 この式に従えば、落第しない程度の60点の能力しかなくても、80点の熱意で努力すれば4800点(=60点×80点)という結果が得られることがわかります。さらなる90点の熱意で努力すれば5400点(=60点×90点)の大きな結果が得られます。

 しかし、優秀な大学を出た頭のよい人で90点の能力を持っていても、頭のよさにかこつけて30点の努力しかしなかったら、2700点(=90点×30点)の結果しか得られません。

 そして、そこに「考え方」が加わります。考え方はマイナス100点からプラス100点まであり、その掛け算となるので、斜に構えて世の中をネガティブにとらえている、あるいは利己的に生きようとしているなら、結果はすべてマイナスになってしまいます。

 稲盛さんは、この式に従って、人生や仕事の結果がプラスになるように、さらには少しでも大きな結果を出せるようにしてきたそうです。少しくらい能力がなくても、熱意ある努力を怠ることなくポジティブな考え方で取り組めば、素晴らしい結果がもたらされるということでのご紹介でした。

参考:稲盛和夫、「経営12カ条」、日経BP 日経新聞出版



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