JTボス通信JT Boss Blog

方針

2022年11月04日フォロワーシップ

 組織においてリーダーシップが大切だと言われ、上手くいかないとリーダーがダメみたいな話はよくありますが、それに対し、フォロワーシップという言葉はご存じでしょうか?

 フォロワーシップとは、フォロワー(部下・メンバー)が、上司・チームメンバーに対して、チームで成果を上げるために自律的・主体的な働きかけをする、即ち支えることです。
上司の指示をただ受けるだけの『受け身』だけではなく、自ら考え、行動する『自発性』が求められているといっても良いと思います。

 フォロワーシップには、米国カーネギーメロン大学のロバート・ケリー教授の区分によると5つのタイプがあります。

①模範的フォロワー
 独自の視点・価値観をもとに、上司・チームの動きに対して積極的な関与をしていくフォロワー。次期リーダー候補であり、エース的な存在を担っている。
②孤立型フォロワー
 独自の視点・価値観を持つが、上司・チームに働きかけないフォロワー。批判的思考が強く、組織にとってアウトロー的存在。
③順応型フォロワー
 上司の指示を批判せずに受け入れるが、自ら考え、行動することは少ないフォロワー。ゴマすり・太鼓持ちタイプで、社内政治的な側面が強い。
④消極的フォロワー
 積極性・独自性、共になく、やるべき最低限の業務だけを行うフォロワー。言われた通りに、言われた分だけ。やる気がないタイプ。
⑤実務型フォロワー
 上記4タイプの中間に位置するフォロワー。現実派。堅実に業務範囲内の仕事をこなす。働きかけも必要があれば。

 マネジメント側は、各フォロワータイプの特徴に合わせて、フォロワーシップを発揮させる工夫が必要になりますが、では、部下やメンバーとしての皆さんは、どのタイプに当たりますか? また、どのタイプであろうと思いますか?

 リーダーシップとは別に、フォロワーシップの視点での部下、メンバーの振り返りもあって良いと思いますし、強力なリーダーシップより「模範的なフォロワーシップ」ということも、結局は自分自身のために大切なことです。

参考:フォロワーシップとは?リーダーシップとの違いや実践方法、
  https://mba.globis.ac.jp/careernote/1239.html 他



Copyright j-tech66.co.jp