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方針

2022年10月06日とりあえず2択

 幾つか可能性ある選択肢からどれかを選ばなければならない時に、どの観点に着眼するかは重要ですが、それにしてもある程度どの選択肢にするかは、目星が付いていることも多いと思います。また、これとは別に、選択肢を整理しようとしても、気になることややりたいことばかりに目が行き、選択肢として整理できない(ケーススタディができない)こともあります。

 もちろん、沢山の選択肢から様々な観点で選ばれたものが、思わぬものである場合もあるでしょうが、様々な経験値とその時の状況の中で選ばれるものには大差はないことが多いと思います。

 このときの感覚が大きくズレているとお話にならないのですが、沢山の選択肢、或いは整理し難い選択肢の中から、どのような方向で決め進めるかを考える場合に、とりあえず割り切った2択にして検討を進めてみるということは有効な手段です。

 それらをしっかり考えてみてから、その後、その他のケースに何があるか、派生的なものにどのようなものがあるかと考えを膨らますことで、ケースを増やしたり、ケースを分類し直したりすることで、より良いケーススタディができることが多いと思います。参考にしてみていただければと思います。

 因みに、皆さんが買い物をする、例えば服や靴でも買おうとするとき、店員さんから候補商品を勧められるケースを想像してみてください。それまでの店員との会話を経て、店員から、
 (幾つかの商品の中で)「どれにいたしましょうか?」尋ねられるのと、
 (2つの商品を比べながら)「どちらにいたしましょうか?」と尋ねられるのと、
どちらの質問で来られた方が結果的に購入することになると思いますか?

 大半の方は、比較の観点が整理された形で示されたことになる後者の方が購買する(1つを選ぶ)ことになると思います。

 売り手の店員から「どれ」ではなく「どちら」で迫られたときは、結局買うことになるかもしれないと注意?覚悟?をするのと同時に、この店員、購買者心理を良く分かっていると評価してあげたら良いと思います。



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