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方針

2022年07月26日自分だけは…

 当社社内を含めて新型コロナウィルスの感染がまた猛威を振るおうとしていますが、それでも、感染のリスクが高い行動に出たり、別に理屈をつけては正当化して考え行動をしたりするケースがあります。そもそも感染拡大の問題に限らず台風等の自然災害に対しても、危機感を感じて被災に備え、行動予定を最小限にと止める人もいれば、「自分は大丈夫だろう」「自分はあまり関係ない」とこれまでと変わらず行動する、危機感を感じない人もいます。

 この心の状態は心理学等で「正常性バイアス」と呼ばれています。もともとこの正常性バイアスは、常態的に心に受ける都合の悪い情報や恐怖感を過小評価することで自分を守ろうとする心の大切な働きとされています。鈍感になることで、不安感や恐怖感から距離をとり、冷静に振る舞えるということもあります。

 しかしながら、このバイアスに慣れ過ぎてしまうと、本来なら非難されるべき状態や行動を抑制すべき危機的な状況であっても、その危険信号を無視して「自分は大丈夫だろう」「自分には関係ない」と言う心理に至ります。その結果、事態が要求する行動とは真逆の行動を引き起こすことになります。例えば、決壊しようとしている堤防を見に行くというようなことです。

 間違ったタイミングで正常性バイアスが働く可能性がある「人の心の弱さ」を認識しましょう。人の心は自分が思うよりきちんと機能しないと言う心理的脆弱性を理解し、受け入れることが大切です。難しい判断もあるかと思いますが、必要以上に過敏になることまではなくとも、過信し過ぎてはいないかと考える必要はあると思いましょう。

 経済活動とコロナ感染防止との両立を図ろうという方向で、日本社会は動きつつありますが、冷静な判断が必要なのは言うまでもなく、現在当社から出ている対応方針については、朝の出勤前の体調確認などから常に意識をして判断し、行動するようにしましょう。



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