方針
2023年12月14日抱え切れないリスク
自分で判断するには難しいことはいくつもあると思います。
しかしながら、それでもそれを自分で判断してしまうことで、大きなリスクを負ったり、機会損失を招いたりすることに繋がる可能性があります。さらに、そう判断することで、その判断の責任を全て自分が被らなければならなくなることにもなりかねないので、結果が伴わなかったときの影響は小さなものではありません。
難しいのは、これを自分で判断すべきか、誰かに相談すべきか、という判断です。迷ったら、もちろん相談です。判断を行うに当たって、これまでの経験や情報が十分かどうかを基準とすると判断を誤ることがあるので、その判断を間違えることで被る影響の大きさ(どれだけ工程が止まる、どれだけ被害額が出る、表には出ないものの大きな機会損失を出すかもしれないなど)を判断の基準にする方が正しく判断できることが多いです。
そこで、さらに踏みとどまる冷静さを持つためには、判断を相談する相手が、自分とは異なる景色や経験値、情報量を持っているか、失敗したときに自分以上に責任が取れるかということにも考えを及ぼす必要があります。そして、大体は自分以上に判断もでき責任も追えるのであれば、一時の躊躇もすることなく、相談をすべきです。
とは言え、常識的に考えて何でもかんでも上に相談ということにもならないので、その相場観、責任の範囲は、各業務における自らの立ち位置をよく踏まえて行わなければなりません。
さらには、事後の報告、連絡で十分な場合も多くあると思いますので、有効にコミュニケーションを取り、風通しの良い関係性の中で、適切に判断していただければと思います。が、少しでも迷ったら報連相です。
報連相のうち相談だけが事前に行う唯一のコミュニケーションだということを大切にして、加えて報連相の「おひたし(怒らない/否定しない/助ける/指示する)」も忘れず、良い職場環境を構築しましょう。