JTボス通信JT Boss Blog

方針

2024年01月16日年齢に関する一考

 昔はクリスマスプレゼントもあり間を置かずお年玉がもらえる新年は楽しみが多く、所謂おせち番組でも見ながらコタツでゆっくりとした時間を過ごし、たまに初詣などに外出するなどしていたものです。今はお年玉がないのも普通になりつつあるようですが、当時お年玉をくれた両親や親せきの世代は、戦後の世界に対する日本の劣等感が徐々に薄れ、経済大国とまで呼ばれつつあったこともあり、非常に頼もしく思えたという記憶があります。

 しかしながら、昨今は時間の使い方は余り変わらないものの、お年玉はあげる方に廻り、思った以上に経済が衰退している日本にあって、同じ円安の時代にありながら、先に述べた活気は蘇らないのかとも思いますし、またあっという間の一年を過ごして歳を重ねてしまったという、ある種の終末に近いところを感じることもなくはありません。

 年齢差(ジェネレーションギャップ)と称して、「今の若い者は」に対抗して、「考え方が古い」と言うような若い時期もありました。しかし、当時の年寄り?と思えた年齢に自分がなると、そんなに年を取った感覚など微塵もなく、確かに流行を追い続けることに疲れるものの、まだまだ元気で居られるという自負がない訳ではありません。

 若い頃の年齢差の感覚も年齢比の感覚に近くなり、多少の年齢差も年齢比だと大差ないところから、交友関係に年齢を意識することが以前ほど無くなってきたような気がします。

 ところで当社はまだ従業員平均年齢は約36歳と若く、総括原価方式に基づかない経営を行う限りにおいては、成長を続けないと会社が立ち行かなくなるフェーズにあります。会社の年齢という点では、昨年創立20周年を迎え、世に言う1サイクル(二十数年)に近づきつつあることも事実です。親会社の支援があるとは言え、それだけを拠り所にして事業を行うには、必要な成長スピードの観点でも、リスクヘッジ的な収入の多様化の観点でも、不十分と言えると思います。

 老成するには早すぎる当社の年齢ではなおのこと、社員の皆さんには、大いにチャレンジ精神を発揮していただいて、当社が持つ技術の種から大きく育てた事業を一つでも多く作っていければと思っています。



Copyright j-tech66.co.jp