方針
2022年12月06日プロフェッショナルとエキスパート
プロフェッショナルという言葉は、現在では「高度な専門知識・技術を持った職業人」と意味になりますが、そうなるとエキスパートと何が違うのかという感じがします。
プロフェッショナルの語源であるprofessは、宗教に入信するときの宣誓を意味するそうで、このような誓いを行うような職業、即ち、聖職者、法律家、学者、医者が中世におけるプロフェッショナルだったようです。言い換えれば、プロフェッショナルという職業には私欲のない社会奉仕がベースにあったようです。
ということであれば、単なる専門家はエキスパートですが、プロフェッショナルであればある種の徳を積む職業人と言えなくもありません。
もちろん、私たちが目指すプロフェッショナルは聖職者、法律家、学者、医者ではありませんが、何かしら利他の精神を持ち、自らの能力を、会社を通じて地元奉仕、社会奉仕に使うという側面があっても良いということだと思います。
その点、当社は親会社を通じて、日本のエネルギー産業に寄与し、地元共生の中心的役割を果たすという観点で、立派な社会奉仕をしているとも言えますので、まさにそれを体現している会社であるとも言えます。
圧倒的な知見や技術レベルを持って高度なことで貢献するのがエキスパートではありますが、それと同時に、私たちは社会的、職業的倫理観を失うことのない、そして社会奉仕の意識を失わないプロフェッショナルでいられるようにありたいものです。
参考:『働き方の哲学』、村山哲、ディスカヴァー・トゥエンティワン