方針
2022年12月22日損して得を取る
今はそうでもありませんが、出張が多かった時期にビジネスホテルを良く利用したものでした。
ビジネスホテルは、部屋にユニットバスがあって、足は伸ばせないながらなんとか浴槽につかれるというのが、一般的だと思いますが、中にはホテルルートイン三沢のように、それとは別に大浴場を設けていて、十分に手足を伸ばして湯船に入ることができる嬉しいサービスが付いていることもあります。
宿泊料金がリーズナブルなビジネスホテルで、部屋に浴室があるにも関わらず、一見損をする(コストが掛かる)大浴場があることにどのような利点があるのでしょうか?
・大浴場といっても24時間稼働できないので、一部の客は部屋の浴室を利用するが、大部分は大浴場を利用し、非常に満足する。
・大部分の客はユニットバスを利用しないので、その清掃時間が大いに省ける(例:1フロア20室、客室部分が10階分とし、1部屋10分節約できたら2,000分→約33時間の節約)。
・チェックアウトから次のチェックインまでが6時間なので、節約時間に応じて必要な清掃員が減員できる。
・大浴場を使ってもらえれば、部屋のゴミは減るし、タオル等のほとんどが大浴場で管理できる。
・部屋の浴室絡みのクレームが少なくなり、その対応に必要な時間が減る。
以上において、顧客はわざわざ大浴場まで足を運ばなければなりませんが、やはりその魅力には勝てないので、その大浴場も集客のためのウリになると考えれば、清掃員等の作業効率を上げられるということで、単純に損にはならないということです。
こんなことが私たちのビジネスに取り入れられるか、ということよりは、売上げや利益を上げる(コストを削減する)やり方にはいろいろあって、どの業界に限らず工夫が必要だというように理解してみてください。